桜山の家イメージ

桜山の家

敷地の南側にマンションの立体駐車場があり、眺望と日当りがあまり良くない環境です。 周辺環境から考えて、南側の窓はすべてくもりガラスにして、光だけを取り入れ、北側に向けて開く2階リビングの家を計画しました。 明るく広々としたリビング・ダイニングを実現させるには、2階に大きな収納を作るのは勿体ないと思いました。 逆に1階は、玄関・寝室・子供部屋・水回りを集約させたため、まとまった収納スペースを確保できませんでした。 そこで、この家には大きな収納を設けず、必要なモノを必要な場所にしまえるように、基本設計の段階から「何をどこにしまうか」をしっかり計画しました。

神奈川県逗子市
敷地面積 143.17㎡(43.22坪)
建築面積 55.48㎡(16.74坪)
延床面積 105.99㎡(31.99坪)
規模 木造2階建(SE構法)
施工 株式会社キリガヤ
その他 設計:加藤 景(株式会社キリガヤ在籍時)
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敷地の南側はマンションの立体駐車場と共用廊下からの視線があります。逆に北側は大きく開けていて開放感があったので、「北側に開きつつも暗くならない家」をコンセプトに計画しました。 南側の立体駐車場と高さが重なる窓はすべて曇りガラスにして、光は取り入れつつも景色は見えないようにしました。そして北側には大きい窓とバルコニーを設けて、完全に北向きの家にしました。 2階にリビングがある家なので、玄関〜階段〜2階の作り方がとても重要になります。廊下が狭く階段が薄暗いと家全体が暗い印象になってしまうので、階段は光を遮らないようにスケルトンとし、横には大きなFIX窓を配置しました。 曇りガラスは外部の光を柔らかく拡散して階段室と玄関を明るくしてくれます。また、2階のリビングには光と空を取り込むハイサイド窓を設けることで、明るく開放的な空間になりました。

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2階のリビングには客間として利用する和室があります。普段は襖を開け放しておくことで、リビングに広がり感が生まれます。 「客間」という用途は、ちゃんとした個室にしてしまうと、どうしても使わない時間が長くなりもったいないです。さらに使わない部屋は、空気の入れ替えが悪く、埃だまりになってしまったり、家にとっても良くないので、客間を作るときは「どうやったら普段から利用できるだろうか」ということをいつも考えます。

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キッチンは対面型ですがダイニング側に高さ1.2mほどのカウンター収納を設けて、手元が見えないようにしてあります。私たちの自宅もこうしているのですが、シンクの中に洗い物が残っていてもダイニング側からは見えません。例えば、なにかとバタバタする来客時でも、キッチンの手元は見られずに、お客さんや家族と目を合わせて会話ができるので便利です。 建て主さんは音楽CDをたくさんお持ちでしたので、カウンター収納のダイニング側はCDがたくさん収納できるようになっています。魅せるコレクションとしての棚はオープンにし、ハンコやペン、薬や雑誌などリビングにちらかる雑貨類は戸の中にしっかり収納できるように計画しました。

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「キッチン」と「台所」の大きな違いは、家庭的に見えるかそうでないかだと思っています。 冷蔵庫や電子レンジなどの家電類を隠すだけでも「台所っぽさ」が無くなります。 この家ではキッチンの奥のダイニングから見えない場所に、冷蔵庫用のアルコーブを設けていますので、一見冷蔵庫がどこにあるのかわかりません。そして、その対面には、電子レンジ・炊飯器・オーブントースターなどの家電を収納する「家電タワー」を設けています。 キッチンは使い勝手が一番大切ですが、家の中で一番ものが多い場所ですから、ごちゃごちゃと雑多に見えないことも重要です。

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桜山の家では、床や階段などに杉材を使用しています。杉材は最初は赤く、色味が強いのですが、経年変化で徐々に落ち着いてきて全体的にしっとりとした色合いになります。 先日、久しぶりにお邪魔した際、子供達がずいぶん大きくなったことに驚きつつ、杉材もいい具合の色合いになっていました。こうして家族とともに歳を重ねていく感じが、自然素材で造った木造住宅の良さなんだと改めて思いました。 これからもっともっと風格を増していってくれたらいいなぁと思います。

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