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長柄の家

グレーの外壁にヒノキの木目が美しい、上質なエコハウスが完成しました。
コンパクトな床面積でありながら、ご主人の趣味スペースと奥様の毛織物のアトリエがある家です。
葉山町の自然とゆったりとした地域感に馴染むよう、そして嫌われない外観を目指して素材選定を行いました。
初めて採用したグレーの外壁色は奥様のアイディアでした。決して目立たず、しかしこだわりのある優しい外観に、建主さんの人柄が現れている感じがします。

神奈川県葉山町
敷地面積 104.64㎡(31.59坪)
建築面積 43.06㎡(12.99坪)
延床面積 84.46㎡(25.49坪)
規模 木造2階建
施工 株式会社斎藤工務店
その他 長期優良住宅認定物件
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建て主さんは大学時代の同級生です。 「鎌倉や葉山のほうに移住を考えている」という段階で尋ねて来てくれました。きっとまだ先の話なのかな・・・とのんびりしていた矢先、設計依頼の連絡を貰いました。その時は驚きつつも、すごく嬉しかったことをよく覚えています。

設計依頼を頂いた時は、まだ土地は決まっていませんでした。 土地の購入は、面積・形状・環境だけでなく、費用面でもその後の建築計画に大きく影響が出ますので、あらかじめ「住み始めるまでにかかる金額」を掴んでもらい、建築総予算のうち、いくらまで土地に使えるのかを把握した上で、土地探しが始まりました。

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設計のコンセプトは、「ご主人の趣味スペース」と「奥様の毛織物のアトリエ」のある、建主さんらしい生活ができる家でした。この2つのスペースと広い玄関土間を中心に、家全体のプランを考えました。さらに、床面積をコンパクトに抑えつつ、その分、躯体性能(断熱・気密)を上げて、できる限りの「省エネルギー住宅」を目指しました。

打ち合わせは、3Dデータをぐるぐる回しながら、豊かに暮らすアイディアや、楽しい家にする工夫を、みんなで話し合いました。最初に私たちが考えたプランに、どんどん建主さんの要望やアイディアが加わることで、建主さんらしい家になっていきました。 これこそが注文住宅の良さだと、いつも思います。

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この土地は、もともと畑だったところが造成され、11区画に分割された分譲地の一区画です。 新しい分譲地は、これから近隣の敷地にどんな家が建つかわからないので、法規制の限界までギュウギュウに家が建ち並ぶことを想定して設計します。 長柄の家の場合、南側の土地に建つ家が、こちらの敷地に寄せて建ったとしても、リビングに日差しが入ること、ロフトから山並みを眺められることを考えて、断面形状が出来上がりました。

この家は天井高にもこだわっています。 近年では天井が高い家が主流で、一般的には2.4mが多く、一部のハウスメーカーでは2.6mという家もあるそうです。この家は逆に天井高を2.2mに抑え、あえて低くすることで落ち着きのある空間をつくりました。また、天井が低いと、ドアや引き戸、サッシなど開口部を天井いっぱいに設定することができるので、目障りな垂れ壁が現れず、スッキリとした広がり感のある室内をつくることができるのです。建て主さんも住み始めてから「居心地がいい」と言ってくれています。この家に遊びに来られたお客さんからも、帰る頃には「なんだかとても落ち着くね〜」と言われるのは、きっと天井高も関係しているのかな、と建て主さんが話しておられました。

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奥様はホームスパンの作家さんです。 羊毛を洗い、染色し、糸を紡いで、織りあげます。まさにゼロからの手仕事。 この作業を一貫して行うことの出来る間取りを検討しました。中でも、一番大きな道具は織り機です。織り機は木製で、家具屋さんの手作りだそうです。この織り機がとっても素敵なので、アトリエは閉鎖的なスペースにせず、リビングと一体にすることにしました。また、羊毛を染色する作業はキッチンで行いますので、キッチンはアトリエに隣接させました。さらに、お客様を招いてオーダーメイドの打ち合わせができるように、大きなダイニングテーブルを織り機の近くに置きました。このように、2Fの間取りは織り機(アトリエ)を中心に決まっていきました。

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ご主人の趣味は、ロードバイク。 大切なロードバイクを玄関土間に入れたいというご希望が最初からありました。 前面道路から玄関ドアへ至るアプローチは「スロープ」にし、玄関ドアは自転車の出し入れが楽にできるよう「引き戸」にしました。そして、家の全体のボリュームからすると不釣り合いなくらい広々とした玄関土間を作りました。ここで改造やメンテナンスなどもできるよう、作業スペースも兼ねています。大きな玄関土間には、すっきりとした鉄骨階段を隣接させ、階段の上の大きなFIX窓からたっぷりと日差しが差し込むようにしました。明るく広々とした玄関は、決して大きくない家でも狭苦しい印象を受けないので、コンパクトな家にこそ、ゆったりとした玄関はおすすめです。

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もうひとつのご主人の趣味は、LEGOブロック。 リビングの約半分近くの面積のロフトをつくり、ご主人専用の趣味スペースにしました。 たくさんのレゴや本を壁いっぱいに収納します。ロフトは完全に籠もるような閉鎖的な空間にはしたくないというご要望で、リビングやダイニングと一体感を持たせるため、ワイヤー手すりにしました。

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建主さんご夫婦にとって、「木のお風呂」も、この家づくりで実現したかったことのひとつでした。今回は、下半分だけがユニットバスになっている「ハーフユニット」を使い、上半分はヒノキの板を貼りました。扉を開けると、ヒノキの香りが漂う「木のお風呂」になりました。

マンションや建売住宅と、注文住宅の最も大きな違いは「住む人に合わせて家をつくること」だと思います。長柄の家は、建主さんご夫婦にそれぞれ実現したいことが明確にあり、建主さんと一緒になって作り上げた一軒でした。 予算と敷地という与えられた条件の中で工夫し、話し合いを重ねてカタチにするという仕事に、とてもやりがいを感じました。

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