大町の家イメージ

大町の家

鎌倉の市街地を抜けると、そこに広がる緑豊かな里山。そんな中に、誰かが中から「いらっしゃい!」と呼びかけてくれそうな住宅が建っています。建て主さんは、幼い息子・娘さんのいる4人家族。工作を生業とする奥様と、子どもたちが好きなだけ「作って遊ぶこと」を楽しめるよう、リビングの一面が大きな棚になっています。

神奈川県鎌倉市
敷地面積 183.72m2(55.46坪)
建築面積 64.59m2(19.50坪)
延床面積 114.26m2(34.50坪)
規模 木造2階建
施工 株式会社キリガヤ
その他 長期優良住宅認定物件
大町の家
イメージイラスト

建て主さんの奥様は、友人を通じて知り合った作家さんです。アトリエけいが設計した「長柄の家」に遊びに来た時、「こんな家に住んでみたい…!」と思われたそうで、私たちに設計依頼の連絡をくださいました。

最初にご希望のイメージとして頂いたのは「大きな棚のある部屋で、実験や工作をする子どもたちを見守りながら、奥様が餃子を作っている」こちらのイラスト。こんなふうに、暮らしのイメージをイラストに描いて伝えて頂いたのは初めてでしたが、「こんな感じで、リビングで自由に作ったり、実験したり、好きなことができるようにしたいです。」という奥様のイメージがとても良く伝わってきて、リビングを中心に家全体の構想を広げていきました。

外壁の色は、建て主さんと一緒に行った、鎌倉のとあるカフェから発想を得ました。カフェのオーナーさんが丁寧に手入れをされている木々や草花の背景に、自然に佇む黒い外壁のカフェ。その風景を建て主さんはとても気に入られ「私たちの家も、壁は黒く、庭には草木を育てていきたい」と思われたそうです。

また、建て主さん夫妻は、家庭菜園をしたい、玄関までのアプローチを自分たちで敷いてみたい、という思いもお持ちでしたので、外構にはあえて手を加えずにお引き渡ししました。お引越し後、アプローチのレンガが上手に敷かれ、庭には草木が育ち、すっかり里山の自然に馴染んだ家になっています。

最初にいただいたイラストを元に、大きな棚を備えたリビングが出来上がりました。お住まいになってからは、ご主人のビジネス書や、奥様の料理・クラフトの本、子どもたちの絵本や図鑑、はさみやノリ・クレヨンのなどの工作材料、おもちゃや学校・幼稚園の道具など、様々なものを収納されています。最近、子どもたちはこの空間で「段ボールの家作り」に夢中になっているそうです。私たちがお邪魔した時は、テーブルに麺台や麺棒を出して「肉まん作り」をしました。「本当に、イラスト通りの生活をされているなぁ」と嬉しくなりました。

毎回の打ち合わせの際に、じゃれあって遊ぶ建て主さんのお子さんたちを見て「この子たちがちょこちょこ動き回って遊べるような導線を作ってあげたい」と思いました。そこで提案したのが、リビングと大きな窓で繋がったウッドデッキ。そこには天候に関係なくハンモックやチェアを出して、寛ぐことができるように、しっかりと屋根を設けました。

今では、子どもたちがリビングからデッキを通って庭まで、鬼ごっこをしたり、走り回って遊んでいるそうです。

料理をする奥様やご主人が、家族の様子を眺め、会話することができるように、キッチンはリビング全体が見渡せる位置に配置しました。シンクに置かれた洗い物などが来客時に気にならないように、目隠しにもなるカウンターを設けています。キッチンの横あるのは、電子レンジやオーブン、食材等を納めるためのパントリー。パントリー内の収納は、あえて引き出しにせず、オープンな棚にすることで、必要な時に「パッ」と出し入れでき、なおかつ「今何があるか」全体を見渡せるようにしました。

玄関の横には土間続きのシューズクロークを設けています。シューズクロークと言っても、収納するのは靴だけでなく、庭仕事で必要な鍬やスコップ、キャンプ用品、レインコート・傘・長靴など。

そういった土の付いた園芸用品や濡れたものを収納するのには、汚れることをあまり気にせず、ラフに使える土間があるととても便利です。

里山の豊かな自然が見渡せる北側には、ご主人や奥様が景色を眺めながら仕事に取り組めるよう、大きな窓と本棚を備えたワークスペースを設けました。このスペースの半分は畳敷きになっていて、普段はごろごろと寝転がりながら読書が楽しめる空間に、来客時にはゲスト用の寝室として使えるようにもなっています。

2階の眺望の良い南側に子ども部屋を設けました。男女のお子さんが一人づついらっしゃるため、将来、間仕切り壁を入れることを想定して、窓・スイッチ・コンセントなどを配置しています。

子ども部屋については、部屋の広さ、どの方角に設けたいか、最初から仕切るのか・仕切らないのか等、それぞれの建て主さんの子育てへのお考えを伺いつつ、設計しています。

私たちのクライアントさんには小さなお子さんのいらっしゃるご家族も多く、お子さんも一緒に打ち合わせを行うことが多いです。こちらの建て主さんの場合も、お子さんと一緒に家具を計測したり、3Dデータをグルグルと回して見たり、「子ども部屋はこんな風にしたい!」「こっちの部屋も見せてー!」など言いながら、ワイワイ楽しく打ち合わせを行いました。

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